白手袋で銀のトレイを運ぶ執事の手元
Butler Attire — Morning Coat

モーニングコート

昼の光に整う、執事の正装。

Queen's Butler — Definition

モーニングコートとは

モーニングコートとは、執事が昼の場面でまとう正装でございます。黒いコートにグレーのベスト、縞のズボン、白いドレスシャツ、タイ、黒い革靴と白手袋を合わせます。Queen's Butlerでは男性の執事も女性の執事も同じ執事服を整え、ご主人さまにお仕えいたします。

朝から午後へ、昼の務めを映す装いDAYTIME FORMALITY
Silhouette

黒い裾が、背筋の線を静かに引く

昼の正装とは、朝から午後の場面に合わせ、主人を迎えるために整える装いでございます。執事がモーニングコートの袖を通し、襟と肩を整えると、長い後ろ裾が立ち姿を縦に導きます。正面は端正に収まり、歩み出したときには裾がわずかに動く。その輪郭は、昼の館を行き来する執事の仕事と結びついております。

玄関でのお出迎え、書斎で手紙を受け取るひととき、食卓の傍らに控える場面。執事は装いを見せるためではなく、ご主人さまの一日を乱さず支えるために、一つひとつを整えます。女性の執事も男性の執事も、同じ昼の正装で静かにお側へ控えます。

扉へ先回りするときには、後ろ裾が椅子や調度へ触れないよう歩みを整えます。お辞儀では背筋だけでなく、コートの線が崩れないよう重心を置きます。衣服の形に身体を合わせるのではなく、務めに必要な動きの中で正装を保つことが、執事の身支度でございます。

衣装部屋の帽子掛け
衣装部屋でシルクハットを手に持つ執事(室内では被らない)
Composition

モーニングコート一式を形づくるもの

コート黒のモーニングコートでございます。肩から正面を端正に収め、後ろへ長く伸びる裾が立ち姿を縦に整えます。
ベストグレーのベストでございます。黒いコートと白いシャツの間を穏やかにつなぎ、上着を脱がずとも胸元の重なりを見せます。
ズボン黒とグレーの縞を配したズボンを合わせます。正面の線を確かめ、立つときも歩くときも足元まで一つの輪郭へつなげます。
シャツ白いドレスシャツを合わせ、襟元と袖口を清潔に整えます。黒とグレーの間に白が入ることで、顔まわりと手元が明瞭になります。
タイ白いシャツの襟元へタイを合わせ、結び目を中央に整えます。執事は顔を上げた状態で左右の見え方も確かめます。
黒い内羽根のストレートチップで足元を引き締めます。立ち姿だけでなく、主人の前を静かに歩ける状態まで見ます。
Compare

モーニングコートと夜の二つの装いは、どこが違うのでしょうか

衣装部屋に並ぶ礼装
装い時刻襟元の手がかり本サイトでの位置づけ
モーニングコート白いドレスシャツにタイ執事見習い体験で着用する一式
燕尾服白い蝶ネクタイ夜の正装
タキシード黒い蝶ネクタイ夜の装い

まず昼と夜を分け、夜は蝶ネクタイの白と黒で見分けると、三つの関係をたどれます。モーニングコートは日中の場面へ整える一式であり、見習い体験で実際に袖を通す装いでございます。

In the House

館で仕える執事は、細部まで先に整える

身支度とは、衣服を順に着るだけではなく、ご主人さまの前で動ける一つの姿へ整えることでございます。執事は襟が首に沿っているか、ベストがまっすぐ収まっているか、袖口が左右同じに見えるかを確かめます。コート、靴、白手袋まで一式を見渡し、正面、横、後ろのどこにも大きな乱れを残しません。

黒い布地を背景に、白いシャツと手袋が手元の動きを明瞭に見せます。扉へ手を添えるときも、銀のポットを支えるときも、執事の所作は衣服から離れません。静かな対比が、ご主人さまへ向けた目配りを伝えます。

執事は主人をお迎えしたあとも、務めの合間に袖口、タイ、裾、革靴を確かめます。椅子を引いたあと、別の空間へ移る前、外から館へ戻ったとき。動いたあとの状態まで整えることで、正装は一日の間、同じ役割を保ちます。白手袋を着けたあとは、指先を曲げ伸ばしして手に沿っているかを見ます。

モーニングコート姿で白手袋を整える執事の手元
Dressing

モーニングコート一式は、五つの順で整います

衣装部屋のシルクハットと白手袋

シャツとズボン

執事は白いドレスシャツの襟と袖口を整え、縞のズボンの線を正面へ合わせます。

タイとベスト

執事はタイの結び目を中央に置き、グレーのベストがシャツを端正に包むよう確かめます。

コートと靴

執事はコートの肩と後ろ裾を整え、黒い革靴まで一本の線として確認します。

正面と後ろ姿を見る

執事は襟元、胸元、袖口に加え、長い後ろ裾がまっすぐ落ちるかを確かめます。

白手袋まで確かめる

執事は指先まで白手袋を収め、銀器や磁器を扱う手元を整えます。

Three Views

正面、横、後ろから一式を読む

正面から見ると、黒いコートの内側にグレーのベストと白いドレスシャツが重なります。横から見ると、腕を下ろしたときの袖口と、歩くときの裾の動きが現れます。後ろから見ると、長い裾が背の中央からまっすぐ落ちているかを確かめられます。執事は一方向だけを整えるのではございません。

ご主人さまをお迎えする正面、扉へ先回りする横顔、お通ししたあとに見える後ろ姿。そのどこから見ても務めの途中であるよう、一式の線をつなぎます。

見習い体験でモーニングコートをお召しになるときも、執事が襟と肩、胸元、袖口、裾、足元を見渡します。衣装を着るだけで終わらず、立ち姿とお辞儀へつながったときに、昼の正装が一つの所作として見えてまいります。正面を整えたあとに一歩進み、向きを変え、もう一度立つ。

黒い上着と帽子を収めた館のワードローブ

見習い体験で館が整えるもの

  • モーニングコート、グレーのベスト、白いドレスシャツ、縞のズボンを順に重ね、一式の輪郭を整えること
  • タイ、黒い革靴、白手袋までを合わせ、襟元から足元までつながった姿を確かめること
  • 執事が襟、肩、袖口、裾、足元を見て、正面だけでなく横と後ろの状態もお伝えすること
  • 立ち姿、お辞儀、歩みへ装いをつなげ、動いたあとにも正装が整っているかを確かめる時間
  • 鏡の前で襟元から後ろ裾まで順に見たあと、主人を迎える位置へ一歩進み、視線を上げた姿を執事と確かめること

お約束できないこと

  • すべての体格へ同じ一式が合うというお約束。サイズと種類には限りがございます
  • 種類やサイズを無制限に選べるというご案内。
  • 夜の燕尾服やタキシードを見習い体験の一式として扱うこと。
Qモーニングコートはいつの正装ですか?
A

昼の場面に用いる正装でございます。Queen's Butlerの執事は、館での昼の務めにこの装いを整え、ご主人さまをお迎えいたします。

Q女性の執事も同じ服装ですか?
A

はい。男性・女性の執事がともに在籍し、女性の執事も同じモーニングコート一式を丁寧に整えてお仕えいたします。装いは性別ではなく、務める時刻と場面から選びます。

Q見習い体験では一式を着られますか?
A

はい。モーニングコート、ベスト、シャツ、ズボン、靴、白手袋までご用意し、執事が着付けを補佐いたします。

Q自分で衣装を用意する必要はありますか?
A

一式は館でご用意いたします。サイズと種類に限りがございますので、ご予約前に身長とお召し物のサイズをお知らせくださいませ。

Qどのような服装で行けばよいですか?
A

着替えやすく動きやすい服装でお越しくださいませ。サイズ確認のため、身長と普段のお召し物のサイズはご予約前にお知らせいただきます。

Q一式を着たあとは何をしますか?
A

執事が立ち姿、歩み、お辞儀へ装いをつなげてご案内いたします。正面だけでなく、横と後ろから見える線も確かめます。動いたあとに襟元や裾を見直すところまでが、身支度でございます。

衣装について

  • サイズと種類に限りがございます。ご予約の前に、身長とお召し物のサイズをお知らせくださいませ
  • 上記以外のサイズもご相談くださいませ
Queen's Butler のマーク(G04 筆の環)
Reservation

昼の正装に、袖を通す。

モーニングコート一式を実際にお召しになりたい方は、身長とお召し物のサイズを添えてご相談くださいませ。