
調度の由来
時代も産地も異なる品々を、ひとつの館で読む。
調度の由来とは
調度の由来とは、館に置かれた家具や灯りを、産地・時代・様式とともに読み解くご案内でございます。英国、フランス、オーストリア、イタリア、日本へと連なる品々は、年代を一律に揃えず、異なる時間を重ねております。執事が必ずお側に控え、主要8点と各室の見どころをお伝えいたします。
初めて見る方は、形と置かれた場所からお確かめください
館の調度とは、古さを眺めるだけの飾りではなく、扉を開ける、卓に着く、書斎で頁をめくるという一日の所作を受け止める品々でございます。執事は素材へ不用意に触れない距離を整えたうえで、木目、彫刻、光の反射、家具と身体の関係を順にご案内いたします。
最初に正餐の間の長い卓と9灯の光をご覧になり、書斎の机と甲冑、暖炉の間のマントルピース、寝室の花籠形の寝台へ進むと、Queen's Butlerの館が異なる時代を重ねる理由をつかみやすくなります。女性の執事も男性の執事も、同じく白手袋の手元と静かな言葉で見どころをお伝えいたします。
写真を撮る方には全景と細部の順を、椅子へ掛ける方には安全な位置をお示しいたします。最大6名でご来館の場合も、執事が一度に視線を集める場所と、近くで確かめる場所を分け、調度の前が混み合わないよう整えます。
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主要8点は、館の物語をたどる目印でございます

Bradley社 イチイ材テーブル
英国・1980年代。全長2,286mmの卓に、イチイ材と正餐用の柱脚形式が重なります。
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マリアテレサ 9灯シャンデリア
18世紀ウィーン起源の様式。9灯と天井のアカンサス文様を上下でご覧ください。
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19世紀フランス コルベイユベッド
花籠のような湾曲、黒シルクダマスク、キャピトネ、総彫刻を確かめられます。
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西洋騎士甲冑
イタリア製、高さ185cm、剣付き。書斎の入口で日常と物語を分けます。
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ツインペデスタルデスク
英国・1980年代。マホガニーの両袖と革張り天板に実用の由来が残ります。
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ホールクロック
高さ155cmの振り子式。音が空間をつくり、必要な場面では消音できます。
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フレンチオークの観音扉
高さ約2,480mm。執事が両開きの扉を開ける所作までが調度の表情です。
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マントルピースと暖炉
ウォールナットと大理石調の構成。電気式の炎、鏡、燭台、油彩画を一緒に眺めます。
詳しく見る産地と時代を比べると、揃えすぎない設えが見えてきます

| 地域 | 館で確かめる品 | 様式が生まれた時代 |
|---|---|---|
| 英国 | Bradleyの卓、書斎机、キャプテンチェア、書棚、キャビネット | 17世紀後半の様式、18世紀に完成した形式、19世紀、1980年代 |
| フランス | コルベイユベッド、JOGLARの灯り、フレンチオークの扉 | 19世紀、1920年代、素材名としてのフレンチオーク |
| ウィーン起源の様式 | マリアテレサ様式の9灯シャンデリア | 18世紀起源。展示現物の製作年代を示すものではございません |
| イタリア | 西洋騎士甲冑、正餐の椅子、真鍮の灯り | 甲冑と椅子は、館でご案内している来歴をご覧くださいませ |
| 日本 | カリモク Domaniの椅子、大倉陶園の磁器 | 英仏の意匠と日本のものづくりが同じ館で向き合います |
様式年代とは、ある形や装飾が歴史の中で成立した時期でございます。館では、品そのものの来歴と様式が生まれた時代を分け、それぞれの魅力を執事が丁寧にご案内いたします。
館内では5つの順で、素材から所作へ視線を移します

観音扉で境界を見る
執事が左右の扉を開き、木の量感と人の動きを一緒にお見せいたします。
正餐の間で上下を見る
イチイ材の卓から9灯のシャンデリアへ視線を上げ、床と天井の関係を確かめます。
書斎で手元を見る
革張り天板、羽ペン、インク壺、机と椅子の距離を静かにご覧いただきます。
甲冑の脇で境界を渡る
動かさず、触れず、執事が安全な立ち位置へご案内いたします。
暖炉の間で光を見る
電気式の炎とシャンデリア、鏡へ返る光を座る位置ごとに比べます。
調度のために執事が整えること
- 白手袋で扱う品は執事が持ち、見やすい向きへ整えます
- 撮影では通路と調度の距離を確保し、全景と細部の順をご案内いたします
- 椅子や寝台を使う際は、執事が先に状態を確かめます
- Queen's Butlerの執事が、時報や灯りをその日の目的に合わせて調整いたします
- 飲食物のお持ち込みは可能で、置く場所を執事がご案内いたします
館で承っていないこと
- 甲冑やホールクロックをお客さまだけで動かすこと
- 銀器・磁器・古い家具を無人の状態で扱うこと
- 調度の持ち出しや貸し出し
- 執事がお食事としてお出しすること
- 調度の価格や購入経路のご案内
用語を知ると、形の理由を短く説明できます
| ツインペデスタル | 二本の柱脚で天板を支える形式。卓では足元を広くし、机では両袖の収納が支えになります |
|---|---|
| キャピトネ | 布を菱形に留め、ふくらみをつくる椅子張りの技法でございます |
| プラスター・メダリオン | 天井に設ける石膏の円形装飾。館ではアカンサス文様を用いております |
| マントルピース | 暖炉の周囲と上部を構成する装飾。時計、燭台、鏡を置く中心になります |
| ホールクロック | 回廊などで時を告げる床置き大時計。館のものは振り子式でございます |
| ギルトフレーム | 金色の仕上げを施した額縁。暖炉の鏡や絵の輪郭を光の中に浮かべます |
Q調度だけを見に行けますか?
ご予約の目的としてお知らせくださいませ。Queen's Butlerの執事が必ずお側に控え、館内の安全と調度の状態を確かめながらご案内いたします。
Qアンティークには触れられますか?
品と場面により異なります。銀器と磁器は執事のご案内のもとで実際に手に取り、執事が扱う所作も間近でご覧いただけます。椅子や机は状態を確認してご案内し、甲冑とホールクロックは執事が扱います。
Q写真を撮ってもよいですか?
館内での記念撮影を承ります。大きな機材をお持ちになる場合や作品撮りの場合は、用途と人数を事前にお知らせくださいませ。
Q一人でも案内を受けられますか?
お一人でもお迎えいたします。細部をゆっくり確かめたい方には、執事が視線の順を合わせてご案内いたします。
Q複数人では何名まで入れますか?
最大6名でございます。全景を見る時間と近くで観察する時間を分け、通路を塞がないよう執事が順をご案内いたします。
Q女性の執事にも案内してもらえますか?
女性の執事も男性の執事も在籍しております。ご希望がございましたら、ご予約時にお申し付けくださいませ。





