天蓋を戴く 19 世紀フランスのコルベイユベッドを正面から望む寝室(館の実写)
Collection — Bedroom

19世紀フランス コルベイユベッド

花籠のように、眠る人を包む。

Queen's Butler — Definition

コルベイユベッドとは

コルベイユベッドとは、頭側も足元も高く湾曲したフレームが眠る人を籠(コルベイユ=花籠)のように包み込む、19世紀フランスの寝台の形式でございます。館のものは黒シルクダマスク張り、キャピトネ、総彫刻フレーム。寝台は執事教育の実習設備で、ご滞在中の寝台でのご休憩にもお使いいただけます。

花籠と呼ばれる寝台は、どの曲線と布を詳しく見れば分かるのでしょうかCorbeille bed
Spec

19世紀フランスの現物と、布・彫刻・リネンを確かめます

名称コルベイユベッド。花籠を意味する名を持つ寝台形式
時代・産地19世紀フランスの現物
張り黒シルクダマスク
技法キャピトネ(ボタン留めの膨らみ装飾)
フレーム頭側と足元が湾曲する総彫刻
リネンバーガンディ×ゴールドダマスク、エジプト綿1000スレッドカウント、ゴールド刺繍
Corbeille

コルベイユとは、花籠を意味するフランス語でございます

コルベイユとは、フランス語で花籠を意味し、頭側だけでなく足元も高く湾曲したフレームが身体を籠のように包む寝台の形式でございます。館の現物は19世紀フランスの品で、黒シルクダマスクを張り、表面をキャピトネで整え、周囲を総彫刻のフレームが囲みます。

横から見ると、二つの高い縁の間に休む場所が守られていることが分かります。正面からは彫刻と布の量感が強く、斜めからは花籠のような湾曲が明瞭になります。執事は寝台へ不用意に腰掛ける前にリネンとフレームの状態を確かめ、全景を見る位置、細部を見る位置、ご休憩のために近づく順を整えます。

頭側と足元の高い曲線が人を包む構成そのものに注目すると、名称と現物がつながります。執事は年代、産地、形式を短くお伝えした後、ご主人さまご自身の目で曲線を追う時間をお取りいたします。

頭側と足元が湾曲したコルベイユベッド
Canopy

天蓋は、木の上飾りから絹のひだと金の房を垂らします

寝台の頭上には、壁付けの天蓋がございます。マホガニー色の木製の上飾り(コーニス)から、青灰色のダマスク織を細かく寄せたバランスが垂れ、縁を金の房飾りが縁取ります。両脇へ流れる引き布は、組紐と大きなタッセルで留めてございます。

天蓋は寝台を「部屋の中のもう一つの部屋」に変える装置でございます。執事は、ご休憩の前に引き布を整え、燭台型のランプの灯りを落として、天蓋の内側だけをやわらかく照らします。

木製の上飾りから青灰色のダマスクのひだと金の房飾りを垂らした、寝台の天蓋(館の実写)
Capitonne

キャピトネとは、布を菱形に留めてふくらみをつくる技法でございます

キャピトネとは、布をボタンで菱形に留め、規則的なふくらみと窪みをつくる椅子張りの技法でございます。19世紀フランスのサロン文化を象徴する技法の一つで、この寝台は黒シルクダマスクの面へ広く用いております。

近くでは一つの菱形、少し離れては反復する全体を見比べてくださいませ。総彫刻の硬い輪郭と、キャピトネの柔らかなふくらみが隣り合い、黒い布の中にも異なる質感が生まれます。執事は布へ指を押しつけずに見られる距離をご案内し、撮影では斜めの光が模様を消さない位置へ整えます。

Queen's Butlerの寝室では、黒シルクダマスクがバーガンディとゴールドのリネンを引き締める背景になります。色数だけを追うのではなく、黒い張り、金色の刺繍、深い赤という順で見ると、寝台の輪郭と日々整える布の役割を分けて理解できます。

花の彫刻と鋲打ちの縁に、菱形に留めたダマスク織(キャピトネ)のフットボード(館の実写)
Room

寝台の両脇では、灯りと猫脚のチェストが左右を整えます

寝台まわりとは、コルベイユの現物だけでなく、天井のMajorelle 4灯ブロンズシャンデリア、壁のロココ調ウォールブラケット一対と4灯クリスタルドロップブラケット、両脇のマホガニー三段サイドチェストまでを含む景色でございます。

サイドチェストの脚はカブリオールレッグ、いわゆる猫脚でございます。マホガニーは18世紀英国家具で重んじられた材で、フランスの寝台の脇に英国の家具文化へ連なる材が置かれます。時代や国を一つに揃えるのではなく、異なる由来が寝台を中心に重なることが館の設えでございます。

夜は壁の灯りが布と彫刻へ近い陰影をつくり、朝を思わせる場面ではリネンの刺繍が見えやすくなります。執事は明るさを整え、寝台でのご休憩、朝の紅茶を思わせる記念撮影、衣装を合わせた撮影など、目的に応じて触れてよい範囲と荷物を置く場所を先にお伝えいたします。

寝台の脇で灯る三灯の燭台型ランプと、猫脚のベッドサイドチェスト(館の実写)
Rest

寝台でのご休憩は、執事が5つの順で整えます

正餐の間。イチイ材のテーブルと椅子、シャンデリア

ご希望を伺う

休まれる時間、灯り、撮影の有無を先にお聞きいたします。

寝台を確かめる

執事がリネン、フレーム、周囲の荷物の位置を確認します。

お履き物をご案内する

寝台と床を守れる場所をお示しし、急がずお支度いただきます。

灯りを整える

壁と天井の灯りを目的に合わせ、手元と足元を見やすくします。

執事が近くに控える

館を無人にせず、必要な時にお声が届くところで控えます。

寝台のそばでおできになること

  • 執事がリネンと周囲を確認してからご案内する寝台でのご休憩
  • 寝室全景、花籠の湾曲、朝の紅茶を思わせる手元を順に残す記念撮影
  • 持参した衣装をワードローブで整えてから寝室へ進む撮影
  • 最大6名で全景を見る方と細部を見る方を分けた見学
  • お持ち込みの飲み物を彫刻や布から離れた安全な位置へ執事が置くこと

お控えいただきたいこと

  • 館を無人にした状態で寝台を使い、鍵を受け取ること
  • 靴のまま寝台へ上がり、足元のリネンへ触れること
  • 彫刻やキャピトネを強く押し、形や張りを確かめること
  • リネンや天蓋まわりをお客さまだけで外したり動かしたりすること
  • 寝台の上で飲食をすること
寝室の寝具
Words

用語をそろえると、形と布を一貫して説明できます

コルベイユフランス語で花籠。頭側と足元が高く湾曲し、身体を二つの曲線で包む寝台形式
キャピトネ布をボタンで菱形に留め、ふくらみと窪みを規則的につくる技法
ダマスク文様が織りで表れる布。館では黒い張りとバーガンディ×ゴールドのリネンに見られます
カブリオールレッグ曲線を描く家具の脚。猫脚とも呼ばれ、寝台両脇のチェストに見られます
寝台でのご休憩執事が近くに控える館内で、リネン、灯り、お履き物、荷物の位置を整えた寝台を使って休まれること。館を無人にせず、扉も執事が守ります
Q実際に寝台で休めますか?
A

執事が状態を確かめたうえで、寝台でのご休憩にお使いいただけます。館は無人にせず、執事が近くに控えておりますので、ご希望の灯りや時間をお申し付けくださいませ。

Q19世紀の現物ですか?
A

館のコルベイユベッドは19世紀フランスの品でございます。両脇のチェストや灯りは、それぞれ別の由来を持つ品でございます。

Qキャピトネに触れられますか?
A

布や彫刻を強く押さず、まず目でお楽しみくださいませ。寝台を使う場面では執事が状態を確かめ、安全な触れ方と位置をご案内いたします。

Q写真を撮ってもよいですか?
A

館内での記念撮影を承ります。入口から全景、斜めから湾曲、近くでキャピトネの順に撮ると、花籠の形と細部を残しやすくなります。

Q何名まで寝室に入れますか?
A

館のご利用は最大6名でございます。寝台の周囲は通路が限られるため、執事が見学する方と撮影する方を分け、順にご案内いたします。

Q女性の執事にも案内してもらえますか?
A

女性の執事も男性の執事も在籍しております。ご希望がございましたら、ご予約時にお知らせくださいませ。

深夜のご滞在について

  • 鍵はお渡しいたしません。この館では、扉を守るのも執事の仕事でございます
Queen's Butler のマーク(G04 筆の環)
Reservation

花籠の中で、ご休憩を。

ご用件をお知らせくださいませ。執事がご案内いたします。