
ワードローブ
執事の衣装が、装飾として並ぶ。
ワードローブとは
ワードローブとは、執事の衣装(モーニングコート、燕尾服、シルクハット、革靴)を仕舞い込まず一部を装飾として並べた、館の支度の間でございます。バーリーツイストのブックケースとチェスターフィールドチェアを配し、執事見習い体験の着替え、撮影の控え、執事サロンでのお着替えに使います。
衣装の並びから執事の役目が見えてきます
ワードローブの衣装展示とは、ご来館時に執事の装いを間近でご覧いただき、館で過ごす時間へ気持ちを切り替える場面でございます。執事は上着やお荷物をお預かりし、モーニングコート、燕尾服、シルクハット、革靴を順にご案内いたします。
初めてお越しになる方は、並ぶ衣装の多さに少し足を止められるかもしれません。それぞれは執事が実際に身に着ける装いであり、館の景色をつくる調度でもございます。昼と夜、給仕と外出など、場面によって装いの意味が変わります。
衣装をご覧になりたいときや、執事見習い体験の支度について確かめたいときは、その場で執事へお声がけくださいませ。必要な品と順序を整えます。女性の執事も在籍しておりますので、ご案内役のご希望は予約時に承ります。

大麦の穂を思わせる螺旋が英国の時間を伝えます
バーリーツイストとは、大麦の穂の捻れを思わせる螺旋の挽物装飾でございます。ワードローブの英国アンティーク・ブックケースはW183cm。脚部に刻まれた反復する線が、衣装の直線的な輪郭へ柔らかな動きを添えます。
この装飾は王政復古期の17世紀後半、英国で流行しました。正面からは整然とした書棚に見え、近づけば木を削って生まれた陰影が分かります。執事は由来をただ説明するのではなく、扉を開ける位置や灯りの向きを整え、見どころへ自然に視線を導きます。
革装の本と衣装が同じ視界に収まることで、ここは単なる収納の場所ではなくなります。装いを選ぶ時間と、古い家具に触れる時間が重なり、館の物語へ入るための静かな前室となるのでございます。
調度の由来を見る
英・仏・日の意匠が一脚の椅子に重なります
チェスターフィールドチェアとは、ワードローブで靴や装いを整える際に腰掛けられる、重厚な革張りの椅子でございます。カリモク Domani、ルイ15世様式、W75cm。英国のチェスターフィールド様式を、フランスの様式名の下に、日本の工房が仕立てた一脚でございます。
座る前に執事が椅子を引き、裾や上着が触れないよう位置を確かめます。立ち上がる際には衣装の背を整え、次の場面へご案内いたします。家具の国や時代を越えた組み合わせは、英国マナーハウスとフレンチロココを重ねた館全体の考え方を、小さく映しています。
撮影では、深く腰掛けた肖像だけでなく、シルクハットを手にした立ち姿や、執事が袖口を整える手元も画になります。調度を背景にする場合も、執事が家具と衣装の扱いを見守ります。


執事の衣装は時間帯と役目で表情が変わります
| モーニングコート | 昼の礼装。前を留めるボタンは一つで、長い裾が立ち姿を形づくります |
|---|---|
| 燕尾服 | 夜の礼装。白の蝶ネクタイとともに、夕刻以降の改まった装いを示します |
| シルクハット | 手に持つ位置まで含めて姿を整える帽子。記念撮影でもご案内いたします |
| 革靴 | 黒のストレートチップ。執事は艶と足元の線を確かめます |
| 白手袋 | 銀器や調度へ触れる際の手元を美しく見せ、扱いへの慎みを表します |
| 衣装展示 | 礼装を仕舞い込まず、執事という役目を伝える館の装飾として並べています |
身支度の一角にそろえる、三つの小物
目的に合わせてワードローブの使い方が変わります

| ご利用 | 執事が整えること | 過ごし方 |
|---|---|---|
| 執事サロン | 上着とお荷物のお預かり、装いについてのご案内 | 館へ入る前後に装いを整え、ビル共有のドラム式洗濯機でお洗濯を承ったお召し物を受け取る場にもなります |
| 撮影スタジオ | 衣装を置く順序、椅子と背景の位置を調整 | 衣装棚や革椅子を背景にした撮影へ執事がご案内いたします |
| 執事見習い体験 | モーニングコート一式の準備、袖口や裾の確認 | 立ち姿と衣装の線を確かめ、執事の装いへ気持ちを切り替えます |
| 館内見学 | 調度と衣装の由来を順にご案内 | バーリーツイスト、革椅子、礼装の違いを一つの空間でご覧いただけます |
Queen's Butlerでは、ワードローブを衣装の保管だけに使わず、礼装の違いと執事の役目をお伝えする空間としてご案内します。
支度を急がせず、次の場面へ移る間を守ります
執事の支度とは、衣装を着せることだけではなく、ご主人さまが落ち着いて次の場面へ進めるよう、物と時間の順序を整えることでございます。上着を脱いだ直後、椅子へ腰掛けたあと、次の部屋へ進む前に必要な間を読み、声をかけすぎずに控えます。
雨の日には濡れた上着やお荷物を先に受け取り、館内へ水気を持ち込まないよう整えます。暑い日や寒い日には空調の具合を伺い、椅子と荷物の位置を近づけます。お一人には静かに衣装を見る時間を、お二人以上には互いの動きを妨げない順を、最大6名さまには誰の品か分かる置き場所を整えます。
お帰りの際は、お預かりした上着とお荷物を順にお戻しし、衣装や小物に忘れ物がないかを確かめます。館の物語へ入るときも、日常へ戻るときも、ワードローブは執事が境目を整える場所でございます。衣装、英国アンティークの書棚、革椅子を最後にもう一度ご覧になる際は、執事が順にご案内いたします。

ご来館から衣装のご案内までを執事が静かに支えます

上着とお荷物をお預かりします
エントランスからワードローブへご案内し、執事がお召し物とお荷物を丁寧にお預かりいたします。
その日のご予定を確かめます
執事サロン、撮影、執事見習い体験など、ご予約内容に沿って必要なご案内を整えます。
礼装の違いをご案内します
モーニングコートと燕尾服、シルクハットや白手袋が担う役目を、実物を前にお伝えします。
袖口と裾を整えます
執事見習い体験では、衣装の線、ボタン、襟元を順に確かめ、動きやすい状態へ整えます。
小物を合わせます
必要に応じてシルクハット、白手袋、革靴をご案内し、持ち方や置き方もそっとお伝えいたします。
ワードローブで執事が整えること
- 上着やお荷物は執事がお預かりいたします
- 礼装の種類と場面の違いを執事がご案内いたします
- 女性の執事も在籍し、ご希望を予約時に伺います
- バーリーツイスト書棚と革椅子も間近でご覧いただけます
- 飲食物のお持ち込みも可能でございます
事前にご承知いただくこと
- 衣装の種類とサイズには限りがございます
- 館は無人でお貸しせず、執事が必ずお側に控えます
- 食事の提供はいたしません
装いを整えた後は三つの場面へ続きます
執事は衣装そのものより装う方の動きを見ています
執事が身支度で見るものとは、礼装の名称だけではなく、ご主人さまが無理なく呼吸し、歩き、椅子へ座れる状態かどうかでございます。肩、背、袖、裾を順に確かめ、動いたときに乱れやすい箇所を整えます。モーニングコートでは前のボタンと長い裾が立ち姿をつくり、燕尾服では背を向けたときの輪郭も大切でございます。
シルクハットは被った姿だけでなく、手に持つ位置や置く向きまで場面の一部となります。装いに慣れていない方が緊張されるのは自然なことでございますので、執事は一度に多くを告げず、その瞬間に必要なことだけをお伝えします。記念撮影の前には、衣装の線と書棚の螺旋、革椅子の曲線が競い合わない立ち位置を選びます。
ご退館時には、館でお召しになった品を順に外し、元のお召し物へ戻る時間も急がせません。お預かりした上着と荷物を照合し、小物を忘れていないか衣装棚と椅子の周囲まで確かめます。始まりと終わりを同じ丁寧さで整えることが、一般社団法人 Queen's Butlerの執事が守る姿勢でございます。

Q普段着のまま伺ってもよいですか?
はい、服装に決まりはございません。館で着替えるご予定があれば、執事が上着やお荷物をお預かりし、ご予約内容に沿って支度の場所をご案内いたします。
Q執事の衣装は誰でも着られますか?
執事見習い体験ではモーニングコート一式をお召しいただけます。種類とサイズに限りがあるため、予約前に身長とお召し物のサイズをお知らせくださいませ。
Q女性の執事に案内してもらえますか?
男性の執事も女性の執事も在籍しております。ご希望は予約時に承り、稼働状況を確認してご案内いたします。
Q最大何名で利用できますか?
館のご利用は最大6名さまでございます。複数名で着替える場合は順にご案内し、衣装やお荷物が混ざらないよう執事が置き場所を整えます。
Q写真を撮ってもよいですか?
館での記念撮影については、ご予約の内容に沿って執事がご案内いたします。家具や衣装へ触れる前にひと言お声がけくださいませ。
Q持ち込んだ衣装を置けますか?
撮影などでお持ちになる衣装は、事前に内容をお知らせくださいませ。執事が当日の動線と置き場所を確認し、支度しやすい順に整えます。










