
給仕
トレイと、グラス。
執事の給仕とは
執事の給仕とは、トレイとグラスを安全に運び、ご主人さまの動きと卓上を見て、受け取りやすい位置へ静かに置く所作でございます。運ぶことだけでなく、準備、進路、声をかける時機、置いた後に控える位置までが一続きになります。

トレイを持つ前から、給仕の確認は始まります
| 載せる前 | トレイとグラスの状態、重なり、置く位置を執事と確認する |
|---|---|
| 支え方 | 指先だけへ重さを集めず、ご自身が安定して保てる位置を探す |
| 視線 | グラスだけを見続けず、進路、ご主人さま、卓上を順に見る |
| 歩き方 | 急な方向転換を避け、立ち止まる場所を先に決めて進む |
| 置き方 | 卓上の銀器や磁器と触れない位置を見て、静かに置く |
| 控え方 | 置いた後に手元を整え、ご主人さまの動線を妨げない位置へ戻る |
グラスを見る前に、執事は進む先を見ております
トレイでグラスを運ぶ所作とは、水面だけを動かさないことではなく、進路、周囲の家具、ご主人さまの位置を見ながら、無理なく卓へ届けることでございます。執事は持ち上げる前に置く場所を決め、途中で迷わないよう身体の向きと最初の一歩を整えます。
回廊では足元だけを見続けず、曲がる場所と止まる場所を先に捉えます。歩き始め、方向転換、卓へ近づく場面を分けて確かめると、どこでトレイが傾きやすいかに気づけます。執事が先に見本を示し、ご主人さまはご自身が安定して保てる高さと支え方を相談しながら進めます。
正餐の間へ入った後は、すぐにグラスを置かず、卓上の銀器、磁器、三段スタンド、椅子の位置を見ます。ご主人さまの会話や手元を遮らない時機を選び、置いた後はグラスの収まりを確かめてから控えます。運ぶ前と置いた後の静けさまでが給仕でございます。

グラスを載せる前から控えるまで、五つの順で進めます

道具と卓上を見る
トレイ、グラス、卓上の銀器と磁器を見て、置く場所と運ぶ数を確認します。
進路を空ける
扉、回廊、椅子の位置を見て、途中で急に向きを変えない道筋を選びます。
トレイへ載せる
グラス同士が近づきすぎず、ご自身が安定して支えられる配置を執事と探します。
持ち上げて静止する
すぐに歩き出さず、重さと傾きを感じ、視線を進む先へ移してから一歩目を出します。
歩き、曲がり、止まる
動きを分け、上体とトレイが急に動かないよう、執事の歩調を見て進みます。
給仕は、運ぶ側・受け取る側・卓全体の三つの視点で見ます
体験で行うこと
- トレイとグラスの状態を見て、載せ方を相談する
- 持ち上げる前に進路と置く場所を確認する
- 歩き始め、方向転換、止まる動きを分けて試す
- 正餐の卓へ静かに置き、受け取る側から見直す
- 給仕の立ち姿と手元を記念撮影へつなげる
館で行わないこと
- 食事を提供すること
- 執事の確認なく熱いものや割れやすい品を運ぶこと
- 身体へ負担のある持ち方を続けること
- 館を無人で利用すること

安定して見える給仕には、身体と道具の確認がございます
| 足元 | 片側へ重心を預けすぎず、次の一歩へ移れる位置に立つ |
|---|---|
| 肩 | 持ち上げる力で肩を固めず、呼吸を続けられる姿勢を探す |
| 支える手 | 指先だけに重さを集めず、執事と安定する位置を相談する |
| 添える手 | 必要な場面でトレイを支え、置く動作の邪魔にならないよう戻す |
| 視線 | グラス、進路、ご主人さまを順に見て、一点だけを見続けない |
| 止まる位置 | 卓へ近づきすぎず、グラスを置く手が無理なく届く場所を選ぶ |
執事は、こぼさないことだけでなく、ご主人さまの時間を見ます
給仕の判断とは、道具を安全に運ぶことと、ご主人さまの会話や動きを妨げないことを同時に考えることでございます。卓へ近づける状況でも、話が続いているときや手元に別の品があるときは、急いで置かずに一度控えます。合図や視線を受け取ってから進むと、同じ動作でも落ち着いて見えます。
複数名へ給仕するときは、順番だけに集中せず、誰が会話中か、誰の手元に余白があるか、トレイを置ける場所があるかを見ます。最大6名までのお申し込みは、衣装、道具、進行を事前にご相談くださいませ。お一人の場合は担当の執事が受け取る側を務め、置く位置と声のかけ方を確かめます。
Queen's Butler を運営する一般社団法人 全日本執事協会には、男性と女性の執事が在籍し、それぞれが現場の給仕を自らの手で示します。担当の執事がトレイを持ち、歩き始め、止まり、置き、控える一連の動きを見せた後、ご主人さまの姿勢と歩調を拝見いたします。
体験全体の流れを見る
Qトレイを持った経験がなくても参加できますか?
はい、初めての方もお申し込みいただけます。執事が載せる前の確認と支え方を示し、持ち上げて静止するところから進めます。急いで歩き始める必要はございません。
Qこぼしたり、グラスを動かしたりしないか心配です。
不安がある場合は始める前にお申し付けくださいませ。執事が道具と進路を確認し、当日に行う範囲を相談いたします。安定を確かめてから一つずつ進めます。
Q食事の給仕も行いますか?
館では食事を提供しておりません。この項目ではトレイとグラスを使い、運ぶ前の準備、歩き方、卓への置き方、控え方に触れていただきます。飲食物のお持ち込みは事前にご相談くださいませ。
Q女性も給仕の所作を体験できますか?
はい、女性もお申し込みいただけます。モーニングコート一式は身長・体型・靴のサイズを伺って事前に相談いたします。男性・女性の執事が在籍しております。
Q一人でもトレイとグラスを使えますか?
はい、担当の執事が付き添い、見本と受け取る側の役を務めます。運ぶ側と受け取る側の視点を比べられます。複数名の場合は衣装と進行を事前にご相談くださいませ。
Q給仕する姿を写真に残せますか?
体験には記念撮影の項目がございます。トレイを持つ立ち姿、回廊を進む場面、正餐の卓へ置く場面など、ご希望をお伝えくださいませ。道具の状態を確認して撮影いたします。
卓へ近づく最後の数歩ほど、周囲を広く見ます
正餐の卓へ近づく所作とは、目的の席だけを見てまっすぐ進むことではなく、椅子、ご主人さまの手元、銀器と磁器、ほかの方の動線を一度に見渡すことでございます。執事はグラスを置く位置へ無理なく手が届き、トレイを傾けずに止まれる場所を選びます。
近づきすぎればモーニングコートやトレイが卓上へ触れやすくなり、遠すぎれば腕だけを伸ばす姿になります。体験では、トレイを持たずに立つ位置を先に確かめ、次に空の状態、最後にグラスを載せた状態へ進みます。置く手だけに注意を集めず、支える手と身体の軸を保ったまま、音を抑えて卓上へ収めます。
グラスを下げる所作とは、空いたことだけを見てすぐ手を伸ばすのではなく、ご主人さまが会話や別の動作を続けていないかを拝見することでございます。下げてもよい時機を選び、ほかの道具とぶつからない進路を確保し、持ち上げた後にトレイへ戻す場所も先に決めます。
記念撮影の内容を見る
衣装について
- サイズと種類に限りがございます。ご予約の前に、身長とお召し物のサイズをお知らせくださいませ
- 上記以外のサイズもご相談くださいませ








