館の回廊で静かに控えるモーニングコート姿の執事
The Footman — Programme I

執事の立ち居振る舞い

何もしていない時間にも、心配りは表れます。

Queen's Butler — Definition

執事の立ち居振る舞いとは

執事の立ち居振る舞いとは、立つ、歩く、待つ、控えるという日常の動きに、ご主人さまへの心配りを表す所作でございます。目立つ動きを加えるのではなく、姿勢、視線、手の位置、足の運びを整え、必要なときにすぐ動ける静けさをつくります。

執事らしさは、静かに立つ姿と落ち着いた手元から始まりますA Quiet Beginning
First Posture

最初に整えるのは、背中よりも呼吸でございます

静かな姿勢とは、身体を固めることではございません。肩の力を抜き、呼吸を止めず、衣装の線が自然に落ちる位置を探すことが先でございます。執事が正面と横から様子を拝見し、顎、肩、手元が落ち着いて見える位置を言葉と見本でお伝えいたします。

立ち居振る舞いの基本とは、ご主人さまの時間を妨げず、求められた瞬間に動ける備えでございます。鏡の前で執事と並ぶと、力の入った場所や視線の揺れが見えやすくなります。正解の形を押しつけるのではなく、長く保てる自然な立ち方へ整えてまいります。

モーニングコートを着た後は、襟、ベスト、裾の流れも姿勢の一部になります。執事は衣装を整えながら、見た目だけでなく動きやすさも確かめます。初めて袖を通す方も、急いで形をつくる必要はございません。

正餐の間で、老若男女5名の見習いがモーニングコート姿で執事に倣ってお辞儀を練習する
Practice Flow

立つ・歩く・控えるを、この順に確かめます

書斎で、50代の女性見習いが万年筆で手紙を書く姿勢を執事が示す

衣装の線を整える

執事が襟元、肩、裾を拝見し、無理なく腕を動かせる状態を確かめます。

鏡の前で立つ

呼吸を続けたまま、足元、背中、顎、視線、手の位置を順に整えます。

一歩目を静かに出す

急いで踏み出さず、上体が先走らない歩き始めを執事の見本で確かめます。

回廊を歩く

足元だけを見続けず、進む先と周囲を捉えながら、衣装の裾を乱さずに歩きます。

扉の前で待つ

通り道を塞がず、開閉へ移れる位置で、手元と視線を落ち着かせます。

Posture

静かに見える姿勢には、九つの確認点がございます

呼吸止めずに続け、肩や胸を固めすぎない
背中反らせすぎず、衣装の縦の線が落ち着く位置を探す
前で穏やかに重ね、指先を遊ばせない
視線凝視せず、ご主人さまと周囲の動きを見失わない
足元次の動きへ移れるよう、重心を片側へ預けすぎない
表情作り笑いにせず、声をかけやすい穏やかさを保つ

体験で行うこと

  • 執事が隣に立ち、姿勢と手の位置を見本で示す
  • モーニングコートの線を見ながら、無理のない立ち方を探す
  • 歩き始め、方向転換、待つ姿勢を館内で確かめる
  • 扉や正餐の間など、場面ごとの控え方を試す
  • 気に入った立ち姿を記念撮影につなげる

館で行わないこと

  • 身体へ負担をかける姿勢を続けること
  • 全員を同じ体形や同じ立ち方へ揃えること
  • 食事を提供すること
  • 館を無人で利用すること
Choose Your Focus

初めての方は、気になる場面から選べます

暖炉の間で、70代の男性見習いが銀の盆で紅茶を運び、若い女性見習いがご主人さま役で座る
気になること執事が見るところ体験で確かめる場面
写真で肩に力が入る呼吸、顎、手元、衣装の線姿見の前と記念撮影
歩くと足元ばかり見る視線、歩き始め、曲がり方回廊の移動
待つと手が落ち着かない指先、重心、表情扉や卓のそば
相手との距離が難しい動線、声の届き方、周囲の家具ご主人さまの側に控える場面
モーニングコートが初めて襟、肩、裾、動きやすさお着替え後の全身確認

身体の動かしやすさには個人差がございます。執事が当日の様子を拝見し、無理のない内容へ整えます。

Butler's View

執事は、形より先にご主人さまの様子を拝見します

立ち姿とは、姿勢だけでなく、呼吸、表情、衣装の線がひとつに見える状態でございます。ご主人さまが形を保つことに集中し、表情が硬くなったときは、一度手をほどき、歩いてから戻ります。雨の日は濡れた履物と床の状態を確かめ、暑さや寒さを感じたときは衣装の具合も見直します。

間合いとは、決まった歩数ではなく、声、動線、家具、人の位置を見て選ぶ距離でございます。呼ばれる前に近づきすぎず、必要なときに遠すぎない位置を、扉、回廊、正餐の間で確かめます。

歩調とは、ご主人さまを急がせず、行き先を見失わせない速さでございます。一般社団法人 全日本執事協会が運営する Queen's Butler では、男性・女性の執事が在籍し、担当の執事が先に動いて見本を示します。肩や足腰の動きに不安がある場合は予約時に伺い、当日にできる所作を相談しながら進めます。

立ち方とお辞儀を続けて読む
ワードローブで、20代・40代・60代の見習いがモーニングコートを選び、執事が上着を掛ける
Q姿勢に自信がなくても参加できますか?
A

はい、お越しいただけます。執事が呼吸と立ちやすさを確かめ、無理のない位置から始めます。見栄えだけを優先して身体を固めることはいたしません。

Q歩き方を覚えていなくても大丈夫ですか?
A

順番を覚えてから来る必要はございません。執事が先に歩き、一緒に動きながら一つずつ確かめます。迷ったときは立ち止まり、姿勢へ戻れば結構でございます。

Q女性もモーニングコートで体験できますか?
A

はい、女性もお申し込みいただけます。性別だけで衣装を決めず、身長・体型・靴のサイズを伺って事前にご相談いたします。女性の執事も在籍しております。

Q足腰や肩の動きに不安がありますが、参加できますか?
A

予約時に動かしにくい部位をお知らせくださいませ。当日は執事が様子を拝見し、立つ時間や動作を調整いたします。実施が難しい動きは省き、別の所作へ置き換えます。

Q一人で参加すると、誰と練習しますか?
A

担当の執事が付き添い、見本と相手役を務めます。鏡で確かめる場面と、執事の動きを見ながら歩く場面がございますので、お一人でも進められます。

Q写真に立ち姿を残せますか?
A

はい、体験には記念撮影の項目がございます。姿勢を確かめた後に、ご希望の立ち方や館内の場面を執事へお伝えくださいませ。撮影については専用ページでもご案内しております。

Hands and Turns

手の収め方と方向転換で、立ち姿は途切れません

手の収め方とは、指を強く組んで動きを止めることではなく、次の役目へ移れる穏やかな待機の形でございます。執事は左右の手を身体の前で重ね、指先がばらばらに見えない位置を探します。

肘を張ればモーニングコートの線が外へ広がり、手を高く置きすぎれば胸元が詰まって見えますので、鏡で全身を見ながら肩から指先までの流れを確かめます。扉へ手を伸ばす、品物を受け取る、道を示すときは、手をほどく瞬間から所作が始まります。

役目を終えた後も急に手を戻さず、身体の向きを整えてから静かに元の位置へ収めます。

当日の所作全体を見る
ワードローブで、50代の男性見習いの襟と白手袋を執事が整え、若い女性見習いがシルクハットを持って待つ

衣装について

  • サイズと種類に限りがございます。ご予約の前に、身長とお召し物のサイズをお知らせくださいませ
  • 上記以外のサイズもご相談くださいませ
Queen's Butler のマーク(G04 筆の環)
Reservation

鏡の前で、最初の立ち姿を整えましょう

身長・体型・靴のサイズ、ご希望の日時、動作への不安がございましたら、予約時にお知らせくださいませ。執事が当日の進め方を整えてお待ちしております。