
食卓にて
迷われたときは、目でお尋ねくださいませ。
食卓にてとは
食卓にてとは、銀のカトラリーと磁器が並ぶ正餐の間へ着き、執事の目配せとともに所作を楽しむ時間でございます。少し身構えてしまわれても、執事がお手元を拝見しておりますのでご心配は要らず、迷われたときは目でお尋ねくださいませ。ご利用は女性のお客さまのみ。
席へ着く前から食卓を離れるまで、執事が五つの所作を整えます

人数に合わせて食卓を作ります
Queen's Butlerの正餐の間では、執事が使う皿とカトラリーの数、薔薇の位置を確かめます。
観音扉を開き、正餐の間へご案内します
フレンチオークの両開き大扉が開くと、イチイ材のテーブルと9灯のシャンデリアが現れます。
椅子を引き、銀器とお手元を確かめます
執事は椅子を静かに引き、ご主人さまが腰を下ろされた後に位置を整えます。銀器の順序や用途に迷われたときは、お手元を示して短くお伝えします。
飲食物のお持ち込みは、事前にお知らせください
正餐の間へ飲食物をお持ちになる場合は、その種類を予約時にお知らせくださいませ。館から食事はお出しいたしません。
迷われた瞬間に、目配せでお答えします
どの銀器から使うか、用途は何かを言葉で説明し続けることはございません。執事がお手元を見守り、必要な瞬間だけ目線や短い言葉を添えます。
正餐の間とは、扉が開く瞬間から姿勢が少し整う場所です
Queen's Butlerの正餐の間とは、英国のイチイ材テーブル、ワインレッドの椅子、9灯のマリアテレサ様式シャンデリアが一つの景色を作る部屋でございます。扉が開くとき、銀器と磁器はすでにご主人さまを迎える向きに揃っています。
英国・1980年代のBradley社によるツインペデスタル・エクステンディングテーブルは、二本の柱脚で天板を支える形式でございます。脚が着席を妨げにくく、正餐のために育った設計を、実際に椅子へ座ってお確かめいただけます。
卓上には5灯のキャンデラブラ、両端には真鍮のキャンドルスティック、そして執事を呼ぶ銀のベルを置きます。灯りをどこまで残すか、音楽を添えるかは、ご主人さまのご希望に合わせて執事が整えます。
正餐の間を見る
卓上の銀器と磁器には、それぞれ執事が扱う理由があります

| もの | 銀器と磁器の来歴 | 食卓での在り方 |
|---|---|---|
| Christofle マルリー | マルリー城に由来するロカイユ装飾。6名分12種の蒐集 | 用途に合わせて執事が並べ、白手袋で扱う所作をご覧いただけます。すべての名称を覚えるのではなく、柄の連なりと執事の手元をお楽しみくださいませ |
| Bernardaud ヴォルビリス | リモージュの花文様と金彩縁の磁器 | 花文様と金彩縁を執事が扱い、銀器とともにある所作をご覧いただけます |
| 大倉陶園 瑠璃金蝕葡萄 | 瑠璃と金蝕を施した30cmの位置皿 | 席の中心を示す位置皿として、瑠璃と金蝕の意匠を執事が扱う手元からご覧いただけます |
| Royal Doulton カーライル | ブレッドプレート、デザートプレート、デミタスカップとソーサー | ブレッド、デザート、デミタスという器の用途を、執事の所作からご覧いただけます |
| クリスタルのグラス | 水、赤、白、シャンパンで形の異なる蒐集 | 執事が用途と席に合わせ、手が自然に届く位置へ整えます |
卓上の品とは、飾って眺めるだけのものではございません。執事が扱う所作を間近でご覧いただき、手に取る際は持ち方をそっとお伝えします。
迷いやすい三つの瞬間は、執事の目を見てください

人数と目的で、席の作り方と執事の目配せが変わります
| お一人で | お好きな席をお選びいただき、銀器と磁器の所作をご覧いただけるよう執事が卓上を整えます。執事との会話を楽しむか、静かな時間を取るかもお選びいただけます。 |
|---|---|
| お二人で | 向かい合う席の間に薔薇やキャンデラブラを置き、視線を遮らない高さを確かめます。執事は会話へ入らず、必要なときだけ近くへ参ります。 |
| 三〜六名で | 全員の手が銀器とグラスへ届き、執事が後ろを通れる間隔を作ります。一人ずつの進み方が違っても、急かさずに次の支度を整えます。 |
| お祝いの日に | 飲食物や撮影したい小物をお持ちになる場合は、予約時に内容をお知らせください。館から食事はお出しいたしません。 |
| 作法に触れたい日に | 詳しい手順を一方的に説明せず、実際の銀器と磁器を前にした場面でそっとお伝えします。疑問はその都度、執事へお尋ねくださいませ。 |
食卓で執事が整えること
- 人数と場面に合わせ、テーブル、椅子、銀器、磁器を整えます
- 椅子を引く、銀器や磁器を扱う、食卓の調度を下げる所作を執事が承ります
- 銀のカトラリーの順序と用途を、実際の食卓でお伝えします
- 銀器を選ぶ場面で、執事が目配せや短い言葉を添えます
- 記念撮影をご希望の場合は、卓上とご主人さまが美しく収まる位置をご案内します
ご主人さまにお願いすること
- 館から食事はお出しいたしません。飲食物のお持ち込みは可能でございます
- 作法の手順を一方的に説明し続ける場ではございません
- 銀器、磁器、キャンデラブラを、執事のご案内なく移動することはお控えください
執事は、銀器より先にご主人さまのお手元を見ています
食卓の目配せとは、作法の正誤を見張ることではなく、ご主人さまが迷う時間を長引かせないための合図でございます。執事は視線が止まる場所と指先が向かう銀器を拝見し、答えが必要な瞬間だけ近くへ参ります。
銀器は種類ごとに用途がありますが、名称をすべて覚える必要はございません。実物を前にして迷われたときに、執事が手元を示します。ご主人さまが自然に次の所作へ進めることを、説明の多さより大切にいたします。
Queen's Butlerの運営は一般社団法人 全日本執事協会でございます。館に務める執事は、銀器と磁器を傷つけず扱い、同時にご主人さまが身構えず過ごせる距離を守ります。白手袋の手元、皿を置く角度、椅子を引く音の小ささまで、正餐の間の景色でございます。
執事サロンの作法Q&A
Q館で食事は用意されますか?
Queen's Butlerの館から食事はお出しいたしません。飲食物のお持ち込みは可能でございます。お持ちになる内容は、ご予約時にお知らせくださいませ。
Qテーブルマナーを知らなくても大丈夫ですか?
はい、事前に覚えることはございません。迷われた場面で執事が目配せし、必要であれば短い言葉でそっとお伝えいたします。
Q銀器や磁器に触れられますか?
はい、実際に手に取り、執事が扱う所作をご覧いただけます。飾り棚からの取り出しや移動は執事が承りますので、ご希望をお申し付けくださいませ。
Q一人でも食卓の時間を選べますか?
はい、お一人でも正餐の間へご案内します。執事の所作を正面からご覧いただける席を整え、会話の量もご希望に合わせます。
Q友人と何人まで座れますか?
最大6名さままでご一緒いただけます。全員のお手元へ執事が目を配れるよう、椅子と卓上の間隔を事前に整えます。
Q服装に決まりはありますか?
決まった服装はございません。椅子へ座りやすく、館内を移動しやすいお召し物でお越しください。写真に残したい装いがあれば、お召し替えもご相談いただけます。
飲食物のお持ち込みについて
- 飲食物のお持ち込みも可能でございます







